育児・子育ての幻想について
誰しも理想の子育てがしたいと思うことでしょう。
けれど、この子育ての理想とはなんでしょう。
育児書に出ている通りの子育てなのでしょうか。
それとも、親の思い通りに子どもが育っていくことなのでしょうか。
けれど人は思い通りになるものでしょうか。
理想の子育てが幸せつながるものなのでしょうか。
子育ての理想など幻想に過ぎません。
慣用句で泣く子には勝てない(正確には泣く子と地頭には勝てぬ)と言うのがあります。
横暴な権力者の無理な事やききわけのない子供には従うほかはない、道理を尽くしても、道理の通じない人には勝ち目がないという意味です。
つまり、子どもは親の思い通りに育てられないものなのです。
極論ですが、子ども自体がストレスということになります。
言うまでもありませんが、もちろんそれだけの存在ではありません。
子供には、誰でも理想を持ちたがります。
でもはっきりいってそれはストレスの元にしかなりません。
現実と理想は必ず違うものです。
理想に近づけようと頑張って子育てをしても、自我のある存在です。
自分ではありません。
親が持つ理想が必ず正しいとは限らないのです。
それもあたりまえです。
誰しも完璧な人でもなければ完全な人でもいない。
現実と理想などと言ったことで悩む必要はないのです。
必要なのは親自身の覚悟と信念です。
子供に自戒自律の心を持たせ、必要な躾をすることです。
後は健康でいて、自分より長く生きること以上の思いを託さなければ、子育ても気楽ではないでしょうか。